「地獄から来た群衆」(D583)
F・シラー詩
Y・C・M邦詩
おお、海のうなる声のよう
うつろな岩間でうなる小川
聞け、鈍く重い声、苦しい叫び!
苦しさにひきつる顔
口を開けて、神を呪う
うつろな目で、見つめる先には
嘆きの橋
涙にくれながら、嘆きの川を渡る
気つ‘かわしげに囁く
顔を見合わせ
気つ‘かわしげに囁く
終わりはまだか?
終わりはまだか?
終わりはまだか?
永久に落ちろ!地獄の底へ
時はもう流れない
永久に地獄に落ちろよ!
時はもう流れない
時はもう流れない。
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